伊万里の輸出物

 「帯江の歴史」に興味を持っていただいたYさん宅(倉敷市黒埼)を訪問。伊万里焼の輸出物を趣味として集めておられるとか。なるほど素晴らしい蒐集品です。豊臣時代から徳川時代にかけて、伊万里焼の優品が、長崎出島などを通じて盛んにヨーロッパに送られ、ヨーロッパの焼き物に大きな影響を与えたと言われています。今著名なマイセンなどはこの古伊万里がベースになっているといわれます。
 Yさんはそのヨーロッパに渡った古伊万里を集めるのが趣味となり、今では自宅にギャラリーを開設するまでになっています。白磁の白さの中に描かれた青い輝きが、400年の時代を経たとは思えないすばらしさで迫ってきます。おまけに高くて手が出せない(数千万とか)作品については、モックを作成して楽しむまでになられ、私のような素人には、モックかどうかの見分けもつかない素晴らしいものを見せていただきました。
 「Y古伊万里美術館」、再度お邪魔して私の杉原美術館にも飾らせていただきたいと思いました。