最後の日

 ついに、42年間の会社員生活最後の日となった。今年になって徐々に慣らしてきたこの日。感無量というにはあまりに淡々と流れていくものだ。退職辞令をもらって、各職場のあいさつまわり。みんな相変わらず前に向いたり悩んだり、いろいろしながら仕事に取り組んでいる。我はと言えば、おそらくこの会社で最も仕事と組合活動を楽しんできた数人に入るのだろうかと自負した一日でもあった。感謝感謝の山陽放送である。一緒に定年を迎えたMアナ、私と同じように職人芸だったが、残した仕事を続けるとか。健闘を期待する。
 私と言えば、明日から新生活。長いこと門前の小僧だったけれど、いよいよ「ものかき」という美しい言葉に身を包んで、20年ほどを過ごす理想が実現しそうである。もちろん少しばかりの田畑を耕しながらではありますが。まあ、ゆったりといきますか。
 この42年、お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。