葬式

 職場のY君の葬式。56歳現職ということで、職場の仲間を始め多くの参列者があった。2年前に大腸ガンが見つかったとか。つい10日前までは病を押して仕事に出ていたのだ。「出勤する事が生き甲斐だった」という声も聞こえたが・・・。やはり仕事多忙が発見を遅らせたという事もあるようだ。
 人の一生、その生き甲斐感はそれぞれだろう。しかし死の直前まで仕事に没入していた彼。会社の仕事がその彼の労苦に報いていただろうか?これまでも現職死亡は何人かいた。しかし会社というものは、それに無関心であるかのように、淡々と流れていっているようにも思う。歴史とはそんなものだ・・という人もいるが、やはり人一人、そして人ひとりなのである。今日葬式に集まった人たちの心の中では、Y君は生き続けるであろう。Y君の冥福を祈る。