特攻隊員が郷里で自爆

 私達の村では、終戦直後に特攻隊員が飛行機で郷里に帰り、急降下して田んぼにつっこむという事件があり、今に語り継がれている。戦後60年を迎える今年、「帯江」「豊洲」の両歴史HPでこの事件を取り上げることにした。その若者の出身が帯江、自爆したところが豊洲であり、両HPにまたがる形にしたい。今日はその第1回目の取材。本人の実家を訪ねた。弟さんの奥さまがご健在で、写真や手紙、飛行服など貴重な遺品を見ることができた。
 なんでも特攻隊の教官で、教え子達が次々と特攻で死んでいったのに、終戦という事実のため、たまたま生き残った若者の気持ちはいかばかりだったろう。実家ののきをかすめんばかりに別れの飛行をしたという。
 村内にはまだまだそのときに現場に駆けつけた記憶を持つ人達がいる。そういう人達を含めもう少し取材をつめて、3月終わりの更新には間に合わせたい。
 すごく厳粛な気持ちになった3時間の取材であった。