元厚生事務次官連続襲撃事件

 恐ろしい事件が起こったものである。私はこれを聞いたり見たり読んだりして、ちょうど20年前の「朝日新聞阪神支局襲撃事件」を想起した。なぜか今度の事件も「未解決」になるような直感がしている。そうならないことを切に望むのだが。戦後の日本の社会は、ときとしてこうした事件が起こって、あとで考えると、民主主義が歪められてきたきっかけになっているように思う。
 社会のの矛盾が深まり、ようやく世論の力も大きくなって、不安定雇用や後期高齢者医療問題などで、「潮目の変化が・・・」といわれてきている今だからこそ、こうした卑劣な事件に対する世論による包囲が、もっとも求められていると思う。
 気の利いたことは、なかなか書けないのだが、今日は何か書かないではおられない危機感を感じての、小文である。