千早赤坂村

今朝の散歩は赤坂城址まで。籠るに有利な要害の地でした。写真は後
ここはあの楠木正成の拠点の地。私の楠木正成像を一変させた小説を紹介しておく。
 現地に立って、あらためて「悪党」「サンカの頭領」という楠木正成の実像が浮かんできた。それにしても明治以来の虚像はなんなのだろう。この小説の第1巻からの主人公ともいうべき僧文観の魅力も素晴らしい。明治が(当時でさえ反動的企てだった)後醍醐天皇の亡霊が復活したものという見方もうなずける。明治体制は80年しか持たなかった?のか80年も持ってしまったゆえに日本人に大災厄をもたらしたのか。そして今又それへの復活をたくらみ、憲法教育基本法を改悪しようとする勢力。いったいこの懲りない人々はなんなのか?。

悪党の砦―婆娑羅太平記〈第4部〉 (黒須紀一郎伝奇小説)

悪党の砦―婆娑羅太平記〈第4部〉 (黒須紀一郎伝奇小説)