古代探訪と蕎麦打ち

hanaara12005-10-19

 元職場の先輩たちにくっついての、標記内容の会。まずは「備前国分寺」。備中国分寺は有名だが、「備前国分寺」は遺跡しか現存せずあまりしられていない。岡山市から元山陽町(現在の赤磐市)に入ったところにある。現在発掘調査中で、200m*200mの寺域がほぼ展望できた。7重の塔だったらしく、大きな礎石も目の前に見える。コスモスの咲き誇る遺跡でした。
 お隣の両宮山古墳を一周。吉備の伝承による「田狭」の墓と言われるが、今回の(個人的な意味での)発見は、この古墳には「葺き石」や「埴輪」が無いという事実。田狭といえば、妻の稚姫(わかひめ)があまりの美貌のため時の天皇に懸想され、朝鮮に追いやられた留守に妻を盗まれたという伝説の人。何となく「自身の墓を作っていたが、朝鮮で背いたため天皇により中止命令が出て、そのままになった」のが両宮山古墳・・・・なのかと。後の「星王子」反乱伝承とともに、吉備の悲劇を思い起こさせる古墳である。
 元競争会社にいたお仲間N氏の「古民家再生」のお宅。なんと明治2年築のお宅に今でも住んでおられる。素晴らしい。夏は涼しいけれどもやはり冬はちょっと・・・とおっしゃっておられました。そこへ玉野から蕎麦打ち名人を招いての今日の会です。20数人がどやどやとおしかけて、お世話ありがとうございました。二八蕎麦がメインでしたが、「上にワサビを乗せて、つゆには半分くらいつけてお召し上がりください」と言われる。関東風の濃い(辛い)つけじるはこうして食べるもののようでした。「蕎麦は寒暖の差が多いほど風味を増しますので」と北海道は旭川産の粉が本日の材料だそうでした。で、私個人の発見は、蕎麦の風味がワサビの風味に合わさると、あいまって双方の風味を増している・・・ということでした。ワサビが日本料理のあちこちに使われるのは、殺菌のためとこれまで思っていたのですが、実は材料の蕎麦の風味を増す効果もあったのだと、新発見の一日でした。すごい!!。美味しい!!。
 この日はそのほかに、N氏宅裏山の「大廻り小廻り朝鮮式山城跡」の一角にあるお寺さんを訪ねて、素晴らしいお茶の会などもありました。紅葉には少し早い秋の一日でしたが、十分に堪能させていただきました。寿命が延びたかな??。感謝感謝。