天保蘇民伝―戯れせんとや

 久しぶりに閉じこもって一冊読んだ。丹波篠山という近いところの物語。そしていきなり一揆から始まるのではなく、江戸の富豪が一族の危急を救うために地下に潜行するところから始まる。山間に落とされていた一族が、庶民とともに立ち上がる物語。あちこちで涙が出たり、血が沸いたり。久方ぶりに面白い物語であった。今は大津市らしいが坂本の隣、穴太(あのう)にぜひ行ってみたくなった。

天保蘇民伝―戯れせんとや

天保蘇民伝―戯れせんとや