旧石器捏造問題

 今日、奥野正男さんからの私信が届いた。奥野さんは以前からF氏(藤村氏)による旧石器捏造問題について、今も文化庁におられるO氏(岡村道雄氏)など周囲の考古学者が筋を書き、F氏に演じさせていたとした鋭い追及を放ってこられた方である。私も及ばずながら応援をさせてもらっていた。
 今回奥野さんの「神々の汚れた手」が受賞されるはこびになったようで、これを機会に日本の考古学がもうちょっと変わるといいなと思っている。
 たしかに素人のF氏の作為が多くの考古学者に見ぬけなかったのは不思議であり、発覚後にほとんどの専門化が「だまされた・・」と言ったきり責任を取ろうとしないのは不可思議な(というより極日本的な?)出来事である。F氏の成果を論文に引用して、現在の地位を占めた人が多いと聞けば、そういう人達は当然不明を恥じて出なおすべきだろうに・・と思うのは私が若すぎるのであろうか?。
 考古学のHPを運営する一人として、おざなりには出来ない問題だと思うのである。
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